AviUtlとは、AVI形式の動画ファイルにフィルターをかけて編集する無料の動画編集ソフトです。最大の特徴は、プラグインを追加することで機能を増やすことができる拡張性にあります。今回は、プラグインの追加方法と初期設定、プラグインを追加した際のフィルター順序について解説していきます。
目次
AviUtlのダウンロード
下記URLより圧縮ファイルをダウンロードし、解凍してアプリケーションを起動して下さい。詳しくは、こちらの記事【「AviUtl」のダウンロード方法】を御覧ください。
http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
AviUtlのプラグイン追加方法
AviUtl本体にプラグインを追加する方法を、公式プラグインである「拡張編集プラグイン」で解説していきます。なお、AviUtlは読み込めるファイル形式や出力形式が限られているので、入力プラグインや出力プラグインなどは最低限、追加することをオススメします。
1.拡張編集プラグインのダウンロード
下記URLより、プラグインの圧縮ファイルをダウンロードして解凍します。
http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
2.ファイルの移動
解凍したフォルダー内のファイルを全て選択し、AviUtl本体が入っているフォルダー「aviutl100」内に移動します。これで拡張編集プラグインの追加は完了です。他のプラグインでも追加方法は同じになります。なお、プラグインのフォルダーはファイル移動後に空になるので、削除して構いません。
AviUtlの初期設定
初期設定は必ずしも行うものではありませんが、AviUtlを使いやすくするために最初にいくつかの設定を行います。設定値は、実際に自分が編集する設定に近い数値にして下さい。設定値が大きすぎるとエラーの原因になります。また、各設定を変更したら、最後に「OK」をクリックして下さい。
1.設定画面の表示
ソフト画面で、「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」をクリックします。すると、設定画面が表示されます。
2. 最大画像サイズ
編集を行う動画・画像の最大解像度の設定を行います。設定値は、ジャストサイズでは適用されないエフェクトがあるので、実際の最大解像度より少し大きめにします。
3. 最大フレーム数
編集動画の最大の長さ(フレーム数)の設定を行います。初期設定では最大で約3時間の編集が可能な「320000」になっています。設定範囲は「1024~8388607」になります。
4. キャッシュフレーム数
AviUtlを快適に動かすためのメモリ数の設定を行います。設定範囲は「3~128」になります。推奨設定値は「8~32」で、大きすぎても重くなるのでお使いのパソコンスペックに合わせて設定して下さい。
5. 再生ウィンドウの動画再生をメインウィンドウに表示する
メインウィンドウに動画再生を表示する設定を行います。設定する場合は、チェックボックスに「✓」を入れて下さい。
6. LargeAddressAwareを有効にする
メモリの使用量を「2GB」→「4GB」に増やす設定を行います。この設定を行う場合は、管理者としてAviUtlを起動して下さい。
<管理者権限として起動する方法>
AviUtlアイコンを右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。これで管理者として、AviUtlを起動することができます。
7. 編集のレジューム機能を有効
AviUtl終了時にプロジェクトを自動保存し、次回起動時に開いてくれる設定を行います。設定する場合は、チェックボックスに「✓」を入れて下さい。
プラグイン追加時のフィルター順序
AviUtlではフィルターを上から順に適応していくので、プラグインを新たに追加した時はフィルター順序を見直す必要があります。ここでは、今回新たに追加した「拡張編集プラグイン」の場合でフィルター順序の変更手順を解説します。
1.設定画面の表示
ソフト画面で、「設定」→「フィルタ順序の設定」→「ビデオフィルタ順序の設定」をクリックします。すると、設定画面が表示されます。
2.フィルター順序の変更手順
「拡張編集プラグイン」を追加した場合、「拡張編集」をドラッグして一番上でドロップします。次に、「サイズ変更」をドラッグして一番上でドロップします。すると、上から「サイズ変更」「拡張編集」の順番になります。最後に、「OK」をクリックして完了です。
AviUtl(プラグイン)のまとめ
プラグインを追加することで機能を増やすことができる動画編集ソフト「AviUtl」のプラグイン追加方法・初期設定・フィルター順序について紹介しました。動画のリサイズ・クロッピング・黒ベタ追加・動画連結・音声入れ替え・音ズレ補正・コーデックによる映像音声圧縮(NVENC,Intel Quick Sync Video,VCEを利用したGPUエンコードにも対応)、インターレース解除・画質補正・色調補正等の処理を行うことができます。動画にテキスト・画像・動画・モザイク・トランジション効果などを合成する機能も付いています。プラグインを追加すると、高度な編集もできるようになります。こちらの記事【おすすめの便利プラグインまとめ】に便利なプラグインがたくさん紹介されているので参考にしてみて下さい。